第6の疑問 - 葛レク
第6の疑問




 これは、ご飯の出来上がりを判断
する一つの方法です。かなりの熟練
者なら判断は可能ですが、経験の
少ないものにとっては無理です。
(飯ごう内の水の有無による判定
法)他にも飯ごうを棒で押さえて
みる。飯ごうの吹き出しが終了し、
ぬめりが焦げはじめた時期を見る。
などがあります。いづれの方法に
しても飯ごう内の水分が無くなった
時点を出来上がりとしてその確認
のための操作です。「赤子泣いて
も蓋とるな」の言伝えのためか、
炊飯で「出来上がりの途中で蓋を
取ると美味しいご飯が出来なくな
る」と言う言伝えもあり蓋を取ら
ないで出来上がりを確認しようと
する涙ぐましい努力の結果多くの
方法が言い伝えられたものと思わ
れます。
 

この疑問については、蓋を開けて実際に出来具合を確認することを正解とします。


<理由>

 蓋を開けずにご飯の出来上がりを判定することは非常に難しい

ことです。

先の言伝えは、毎日毎日ご飯を炊いている人が、その体験を

通して身につけた技術といえます。ご飯をマキで炊く生活から

かけ離れた現代人には、この技術を持っている人はいません。

まして、年1回の飯ごう炊さんだけでこの技術が身に付く訳が

ありません。

 失敗を無くすには、蓋を開けて確認するしかありません。

途中で蓋を開けるとご飯が不味くなると言われていますが、

蓋を開けたときと開けないときと比べても差はありませんで

した。蓋を開けないで失敗するよりも食べられるご飯を作る

ことに重点を置くべきです。



 ※飯ごうをマキで叩いて出来上がりを知る方法では、

飯ごう内の水の存在を叩くことによる微妙な音の変化で聞き

分ける技術が必要です。