第2の疑問 - 葛レク
第2の疑問




 「腰にぶら下げ持ち運ぶため」、「かまどに掛ける時に飯盒の

周りに火が回り易くするため」等の回答がほとんどです。

 この正解については、次の疑問と同時に考える必要があり

ます。







第3の疑問





 ほとんどの回答は、「野外でご飯を炊くための道具である」と、

なりました。次の質問で、内蓋の存在については、「炊飯を

するお米の量(1杯2合)を量るため」、「食器代わりに使うた
め」の回答がありました。次の質問で飯盒の背に付いた金具の

存在については、「飯盒を持ち運ぶときに固定するためのベルト

通しである」との回答がありました。

 第2、第3の疑問に関しては、『軍隊の弁当箱』を正解とし

ました。



<理由>

 @飯盒は容器
 「飯ごう」を漢字では 「飯盒」
 と書きます。
 「盒」の字には、「ふたのある
 平たい容器」という意味があり
 ます。文字の意味から「飯ごう」 
 は、ご飯を入れる容器であると
 定義できます。

 A飯盒のご飯の量が4合
 1日分の食料である。成人が1食
 当たり1合といわれています。

 B内蓋はおかず入れ 
 ご飯だけの食事は食べにくい
 ものです。そのために簡単な
 おかずを入れたようです。

 Cベルト通しの存在 
 この弁当箱の持ち運びは、背嚢
 (はいのう:軍隊で使用して
 いたリュックザック)の外側に
 ベルトを通して固定したもの。

 D三日月形は固定や行動を容易
 にする   
 背嚢に密着させることと、行動
 時に引っかかりにくくするため
 に丸みを持たせたのではないか
 と推測されます。

 E炊飯具としての利用 
 2日以上の行軍では、この弁当
 箱をご飯を炊く道具として利用
 する。
 




これらのことは、軍隊経験者に聞いたことを総合した結果です。

また、飯盒による炊飯は、非常時のための訓練で体験していた
ようです。実際の行軍や戦闘時に行ったという体験のある方は
ほとんどいませんでした。


 
 飯盒を交互に並べると炎の廻りが良く美味しいご飯
を炊くことができるなどの回答は、飯盒を炊飯具として
利用したときの方法として正解となります。

 また、内蓋が2合、外蓋が3合、本体が一升(10合)
と炊飯時の計量器としての利用が可能となるように
なっています。